ストレスと腰痛の関係

人は、体に不調が起きたとき、神経を通って脳に痛みが伝わります。人の脳には、この痛みを抑制するシステムが備わっていて、このシステムがうまく働いていると、体の不調や疲労などで痛みが発生した時に、痛みをブロックして和らげてくれます。しかし、ストレスや心理的不安な状態が続くと、この痛みを押さえるシステムがうまく機能せずに、普通なら我慢できる痛みが、実際以上に強く感じたり、我慢できない痛みに変わったりします。
慢性的に腰痛があっても、好きなことをしている時は痛みを感じないけど、苦手なことや緊張する場面、心に不安がある状態が続くと、痛みが強くなったりしたことはありませんか?
緊張、イライラなど、ストレスにより胃が痛くなったり、胃潰瘍になったということを経験したことや聞いたことがあると思います。
このように、ストレスは精神的な病気だけではなく、体の不調や内臓疾患にも大きく関係しています。

腰痛ヘッダー

病院で検査をしても骨や関節、神経に異常がなく、痛み止めやシップ、マッサージや電気治療などの治療を3ヶ月しても一向に良くならない場合は、ストレスが大きく関わっているかもしれません。慢性腰痛(骨や筋肉に異常がみられず、3ヶ月以上にわたって痛みが続く原因不明の腰痛)には、体の疲労や姿勢、内臓疲労なども関係してきますが、これに心理的、社会的要因が絡むと腰痛が起こりやすくなったり、痛みが強くなったりすることが考えられます。

心因性腰痛

腰痛が起こる原因には様々ありますが、整形外科で検査をしても、腰に異常がなく、特定した原因がわからない腰痛が85%を占めているといわれています。このような原因がわからない腰痛は非特異的腰痛と呼ばれ、よく聞くぎっくり腰もこれに分類されます。病院ではこのような腰痛を、腰痛症や坐骨神経痛と診断される場合がが多いようです。最近の研究で、このような非特異的腰痛の半分以上はストレスや不安、うつ、痛みによるトラウマなどの精神的なものが関わっている事がわかってきました。このように精神的なものが関わっている腰痛を心因性腰痛と呼びます。

心因性腰痛の特徴

・X線、MRI検査をしても腰椎、椎間板、筋肉、神経などの組織に異常がみられない
・治療や、シップ、痛み止めを飲んでも改善しない、改善してもすぐに再発する
・腰の痛みだけではなく、頭痛や肩こり、不眠、吐き気、動機、食欲不振、胃の不快感などがある

心因性腰痛になりやすい人

ストレスや不安状態が続いている状態・環境

職場環境
職場での人間関係が良くない
仕事に関しての不満がある
仕事が忙しく休みが取れない、長時間労働、夜勤が多い

家庭環境
家庭内での悩み事があり、解決できずに悩んでいる
子育てに対して悩みや不安があるが相談できる人がいない

心因性
心配性、神経質

おわりに

腰痛が重だるかったり、痛みがでたとしても、ほとんどの方が腰を伸ばしたら痛みが楽になるとか、次の日にはよくなります。腰痛が何カ月も続いているということは何かしら身体の異常が考えられます。病院の検査では原因が判明せずに、薬を飲んでも、治療を続けても効果がない場合は、もしかしたら心因性腰痛かもしれません。心当たりがある人は一度自分の生活環境をしっかり確認して、変えられるところから変えていきましょう。いくら頑張っても健康を害しては元も子もありません。環境、行動、心の持ち方を変えてみるのもいいでしょう。また誰かに相談することも悩みの解決にもつながりますよ。

 

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